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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻7号

1994年07月発行

文献概要

薬を正しく使うためのDrug Information—副作用について・7

血栓溶解薬による出血

著者: 塚田理康1

所属機関: 1虎の門病院血液学科

ページ範囲:P.1585 - P.1588

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 ウロキナーゼ(UK)および組織型プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)はプラスミノゲン(PLG)をプラスミンに活性化してフィブリン血栓を溶解することを目的として投与される.t-PAは発症6時間以内の急性心筋梗塞の冠動脈血栓溶解を適応とし,UKは①t-PAと同様に新鮮な心筋梗塞,②発症5日以内の脳血栓症,③発症10日以内の末梢動脈・静脈血栓症,を適応としている.
 本療法中に頭蓋内出血を含む重症出血を認めた症例が報告され,この副作用を回避するため,①治療の適応,②投与量,③本療法中に避けるべき処置,などの点が検討されてきた.本稿ではこの点を中心に解説を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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