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雑誌目次

雑誌文献

medicina31巻8号

1994年08月発行

雑誌目次

今月の主題 神経疾患の画像診断 Editorial

神経疾患の画像診断の進め方

著者: 山口昂一

ページ範囲:P.1600 - P.1601

 今回は神経疾患の画像診断の特集である.神経疾患に用いる画像検査の種類は多い.単純X線写真から始まり,脳室・気脳撮影,血管撮影と進み,それに核医学検査が加わった.X線CT(CTと略す)の出現で脳室・気脳撮影は姿を消した.
 現在あるモダリティは,単純写真,CT, MR,血管造影,核医学検査,超音波検査である.血管造影の画像収集の方法としては,直接フィルムに撮影する方法が基本であったが,デジタル収集やサブトラクション処理を用いる方法が主流になりっつある.最近はMRによる血管造影法(MRアンジオグラフィ,MRAと略す)が登場し,急速に画質の向上が進み,ヨード造影剤を用いる従来の血管造影を追い落とそうとしている.

画像診断のモダリティ—適応と限界

単純X線写真

著者: 早川克己 ,   西村一雅

ページ範囲:P.1603 - P.1605

ポイント
●スクリーニング検査としての頭部単純X線検査はやめるべきであり,中枢神経系疾患が疑われるときにはまずCTあるいはMRI検査が第一選択である.
●外傷性疾患でもまずCT検査を行い,骨条件でも撮像する.
●頭部単純X線の適応の第1は,頭蓋骨や頭蓋底などの骨自体の病変である.
●適応の第2として,頭蓋内の病変が頭蓋骨や頭蓋骨底部に二次的に変化を及ぼす場合であり,主として空間占拠性による骨の二次的変化を見る場合である.
●適応の第3として,術前検査としての単純X線検査である.

CT

著者: 御供政紀 ,   森本耕治 ,   宮田俶明

ページ範囲:P.1606 - P.1607

ポイント
●CTは脳神経の非侵襲的画像診断モダリティとしてMRIと双壁をなす.両者は競合より補完し合う立場にある.
●CTは頭蓋骨,頭蓋底,耳小骨など骨病変の診断ではX線写真に加えて有用である.
●CTは石灰化の評価が容易である.
●CTはくも膜下出血や急性脳内血腫の診断では他の追随を許さない.
●意識レベル低下症例,小児例,閉所恐怖症,強磁性体を有する患者や呼吸が荒い患者などMRIの適応になりにくい症例にCTが有用である.
●CT検査は簡便で,緊急症例や経過観察にも適している.
●CTシステルノグラフィは髄液の循環動態を把握するのに有用である.
●検査(スキャン)時間が短いので多くの患者を検査できる.slip ring scan方式では全頭部を12〜40秒でスキャン終了できるし,ダイナミックCTにも最適である.

MR

著者: 片田和廣

ページ範囲:P.1608 - P.1610

ポイント
●純粋に画像診断的見地からは,濃度分解能,組織情報,断層面の任意性などの利点により大多数の疾患がMRIの適応に入る.
●例外的に骨・石灰化病変,急性期血腫などではCTが第一適応となる.
●MRIの実際的な適応は,検査時間,体内金属,モニター機器,検査予約などの検査環境的・医療社会的適応に大きく影響される.
●CT対MRIの比較では,①高コントラスト病変のCT対低コントラスト病変のMRI,②急性期のCT対亜急性期・慢性期のMRI,といえる.

脊髄造影—CTを含む

著者: 宮坂和男

ページ範囲:P.1612 - P.1613

ポイント
●MRIが臨床利用可能になって以来,脊髄造影の適応は減少している.
●脊髄造影の適応は,MRIで責任病巣の特定ができない場合(椎間板疾患の一部),MRIで同定されない小病変(硬膜AVMや癒着性くも膜炎の一部)などに限られていくであろう.
●椎間板疾患の診断において,CTとMRIは相補的である.

X線血管撮影—DSAを含む

著者: 前原忠行

ページ範囲:P.1614 - P.1615

ポイント
●MRAでも脳動脈瘤や閉塞・狭窄などの形態の判断はできるが,血流の状態や側副血行路などの血行動態の判断には脳血管撮影が欠かせない.
●MRの普及した今日では,単なる診断目的ではなく,術前検査,interventional angiography,あるいは何らかの意味で治療に結びつく場合にのみ脳血管撮影の真の適応となる.

MRアンギオグラフィ

著者: 小林剛

ページ範囲:P.1616 - P.1618

ポイント
●MRAは形態診断のみならず血流動態解析にも応用できる非侵襲的血管検査法である.
●MRA撮像法にはTOF法とPC法がある.動脈の形態診断には3DTOF法が最適であるが,静脈など遅い血流の描出には2DTOF法や3DPC法が適し,動態解析には2DPC法が役立つ.
●3DTOF法には狭窄性病変の検出は比較的良好であるが,乱流があると狭窄程度を正確に評価することが困難である.特に閉塞と高度狭窄との鑑別には注意を要する.
●3DTOF法による小さな脳動脈瘤の検出は非常に良好であるが,巨大脳動脈瘤の描出は不良である.
●動静脈奇形の導出静脈や静脈性奇形の描出には3DPC法や造影剤を用いた3DTOF法が適している.また,静脈胴病変の診断には2DTOF法や3DPC法が有用である.

核医学検査—PET,SPECT

著者: 松田博史

ページ範囲:P.1619 - P.1622

ポイント
●PETでは陽電子放出核種で標識した放射性薬剤を投与し,体内から放出される消滅放射線を計測して,薬剤の分布を断層像として得る.
●SPECTでは99mTcや123Iのような単光子γ線放出核種で標識した放射性薬剤を投与し,その分布を体外より断層像でとらえる.
●PETでは脳の血流量,血液量,酸素代謝量,グルコース代謝量,アミノ酸代謝量,および種々の神経伝達物質やその受容体の測定が可能である.
●SPECTでは脳の血流量,血液量,および神経受容体の測定が可能である.
●PETはSPECTに比べ,感度,空間分解能,定量性に優れる.

超音波検査

著者: 勝俣康史

ページ範囲:P.1623 - P.1625

ポイント
●神経領域での超音波検査の多くは,大泉門の開存している新生児・乳児に施行される.
大人においては,経頭蓋骨カラードプラ検査や術中超音波検査のほか,頸部頸動脈の超音波検査がある.
●最大の利点は非侵襲的かつ簡便な点にあり,特に未熟児に有用である.
●未熟児では,頭蓋内出血や虚血のスクリーニングとして,生後1週間以内に施行すべきである.
●ドプラ法を併用すると,血流の評価が可能である.

虚血性脳血管病変

脳梗塞—CT・MRの役割と経時的変化の観察

著者: 細矢貴亮 ,   長畑守雄

ページ範囲:P.1627 - P.1631

ポイント
●脳卒中超急性期の画像診断としてはCTが適している.脳出血,くも膜下出血は容易に診断できる.神経学的所見が明らかで,CT上,所見がないときは脳梗塞を疑う.
●脳梗塞では発症後3時間程度でMRIプロトン密度強調像,T2強調像で灰白質に一致した高信号域が認められる.CTでは発症後6時間程度で低吸収域が出現するが,範囲が明確になるのは発症後24時間以降である.
●亜急性期以降の脳梗塞の画像所見を経時的にとらえるにはCT,MRIいずれでもよいが,鋭敏性という点ではMRIのほうが優れている.
●脳梗塞の画像診断という意味ではMRIのほうが有用性が高い.しかし,脳出血やくも膜下出血との鑑別診断,検査上の制約という意味ではCTのほうに軍配が上がる.要は各施設の診断能に応じて選択すべきであろう.

閉塞性静脈疾患

著者: 榎本京子

ページ範囲:P.1632 - P.1636

ポイント
●閉塞した静脈洞,静脈が単純CTで高吸収値を示し,造影CTでは逆に造影されない低吸収域となる.
●MRIでは正常の血流による無信号(flow void)が消失し,閉塞静脈が信号輝度を示す.
●脳実質変化は還流障害による血管性浮腫であり,動脈支配域に一致しない梗塞性変化が特徴的である.出血,梗塞はしばしば両側性であり,左右対称性に見られることがある.
●血管造影は確定診断,側副血行路の把握に不可欠な検査である.
●多彩な画像所見をとり,診断に苦慮する場合が少なくない.

出血性脳血管病変

MR画像における出血巣の画像コントラストとその成因

著者: 内野晃

ページ範囲:P.1638 - P.1641

ポイント
●血腫の信号強度は,その主な構成成分であるヘモグロビンの化学組成とその存在状態,ならびに血腫内の水分と蛋白含有量に影響を受ける.
●急性期の血腫は刻々,かつドラマチックに信号強度が変化するが,その速度は血腫の大きさや存在部位などの影響を受けるために一様ではない.
●血腫の信号強度は静磁場強度ならびに撮像方法によっても大きく影響を受けるので,読影にあたってはそれらを十分に把握しておく.

脳出血におけるCTの意義

著者: 渡部恒也

ページ範囲:P.1642 - P.1645

ポイント
●MR画像の発達した現在でも,CTは脳出血患者について最初に行われるべき画像検査である.
●MR画像での血腫の信号輝度の変化はヘモグロビンに含まれる鉄イオンの常磁性体効果を反映するが,CTでの血腫の画像コントラストはヘモグロビンの内部のグロビン蛋白のX線吸収度の変化に依存するのが特徴である.
●血腫の経時的な変化はこのグロビン蛋白の分解過程を見ているという点において,MR画像での血腫の経時的な変化とは異なることを理解しておくべきである.

高血圧性脳内出血とその鑑別診断

著者: 小川敏英 ,   奥寺利男 ,   上村和夫

ページ範囲:P.1647 - P.1651

ポイント
●非外傷性脳内出血の大部分は高血圧性脳出血である.
●高血圧性脳出血のうち,被殼出血と視床出血で約70%を占める.
●皮質下出血の約50%は,非高血圧性脳出血である.
●限局性の中脳,延髄出血では,非高血圧性脳出血を考える.
●くも膜下出血を伴った非外傷性脳内出血では,動脈瘤破裂に注意する.
●若年者の皮質下出血で,血腫内にまだら状の低X線吸収陰影を認めたときには動静脈奇形を考える.
●心房細動を有する患者の基底核部出血では,出血性梗塞の可能性を考える.
●正常血圧高齢者の脳葉型脳出血では,amyloid angiopathyを考える.
●MRIは,血腫の原因疾患の診断に有用である.

くも膜下出血—動脈瘤,動静脈奇形を含む

著者: 小川敏英 ,   奥寺利男 ,   上村和夫

ページ範囲:P.1652 - P.1655

ポイント
●急性期くも膜下出血の診断法の第一選択はCTである.
●亜急性期以後でも,しばしばCTはくも膜下出血の診断に役立つ.
●MRIは,CTに比較して亜急性期以後のくも膜下出血の診断に有用である.
●CT上の血腫の分布から,破裂脳動脈瘤の部位診断が可能である.
●単純CTで,時として血腫内に破裂脳動脈瘤が低X線吸収陰影として描出される.
●MRIでは,MR angiographyを含めることで,高率に破裂脳動脈瘤,動静脈奇形(AVM)の診断が可能である.
●AVMによる出血は,大部分が脳実質内であり,くも膜下出血はその近傍に比較的限局している.

感染・炎症性病変

脳膿瘍—MR所見を中心に

著者: 井田正博 ,   三井田和夫 ,   氏田万寿夫 ,   村上義敬

ページ範囲:P.1656 - P.1660

ポイント
●脳膿瘍の診断にはCT,MRが有用である.施行可能なら情報量の多いMRを選択するが,CTのみでも診断可能である.脳膿瘍の診断に造影はMR,CTとも必須である.
●被膜はT1強調画像では等〜高信号を,T2強調画像では等〜低信号を呈する.Gd-DTPA造影T1強調画像で被膜は増強される.
●中心部壊死はT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を呈する.
●膿瘍周囲白質の浮腫はT2強調画像で高信号を呈する.浮腫はしばしば膿瘍自体よりも大きくなり,mass effectを起こす.

ウイルス性髄膜脳炎

著者: 柳町徳春 ,   儘田初穂 ,   那須政司

ページ範囲:P.1662 - P.1665

ポイント
●ウイルス性髄膜脳炎,特に単純ヘルペス脳炎の診断には,CT,MRI,SPECTが有用である.
●単純ヘルペス脳炎は,側頭葉や前頭葉下面の皮質を中心とする出血性壊死性脳炎を特徴とする.
●炎症を反映し,CTでは低吸収域が認められるが,病変の部位や大きさにより,病初期には異常所見が指摘できないことがある.
●MRIのT2強調画像では高信号像が認められ,病初期の診断や病変の拡がりの把握に非常に有用である.
●SPECTでは,炎症に伴う局所血流増加を反映し,高集積が認められる.

その他の頭蓋内感染症—結核,真菌,寄生虫,HIV感染など

著者: 鎌田憲子

ページ範囲:P.1666 - P.1670

ポイント
●高齢者や免疫不全患者の増加により中枢神経系の感染症は増加しつつあり,診断に際しては常に念頭に置くべきである.
●結核性髄膜炎は脳底部に強い均一な増強効果を示すことが多い.一方,結核腫は腫瘤が小さいうちから乾酪壊死のためring enhancementを呈する.
●AIDS患者の場合,トキソプラズマ脳症と悪性リンパ腫との鑑別が困難なことがあり,注意を要する.

脳腫瘍

髄内腫瘍

著者: 小玉隆男 ,   渡邊克司

ページ範囲:P.1672 - P.1676

ポイント
●脳腫瘍の画像診断で最も有効な手段はMRIである.
●臨床症状,神経学的所見に即した検査が必要である.
●存在診断,質的診断,広がりの診断に加えて,手術を考慮した診断技術の発達が見られる.

髄外腫瘍

著者: 池田俊昭

ページ範囲:P.1678 - P.1682

ポイント
●髄外腫瘍とは脳実質外より発生した腫瘍を意味する.
●髄内腫瘍か髄外腫瘍かの鑑別は,治療に際して重要である.
●髄外腫瘍の代表は髄膜腫,神経鞘腫,類表皮腫,骨腫瘍などである.
●髄外腫瘍の特徴は,骨または天幕に接し,明瞭な輪郭を有し,腫瘍の周囲の脳槽が拡大し,脳実質は腫瘍に押され反対側に偏位していることである.

白質病変—MRを中心に

脱髄疾患

著者: 百島祐貴 ,   志賀逸夫

ページ範囲:P.1683 - P.1685

ポイント
●多発性硬化症の脱髄巣は,T2強調画像で高信号に認められる.
●多発性硬化症の診断において,T2強調画像は最も鋭敏度の高い検査手段である.
●脱髄巣の増強効果は,病変の活動性を反映している.
●虚血性病変との鑑別には,脳梁下面に好発すること,脳室壁に垂直な長軸を有する長円形病変がみられること,などが参考になる.
●急性散在性脳脊髄炎は,多発性硬化症類似のMRI所見を呈する.

代謝性・原発性白質病変

著者: 石藏礼一 ,   安藤久美子 ,   冨永了 ,   井上淳一

ページ範囲:P.1686 - P.1689

ポイント
●代謝性疾患にはさまざまなものが含まれるが,それらの多くは,①大脳白質に,②左右対称性に,③びまん性の病変が見られ,MRIではTlWIで低信号域,T2 WIで高信号域として認める.この所見は多くの原発性白質病変についても共通している.
●画像のみで各疾患を鑑別するのはしばしば困難であるが,臨床症状・発症年齢を考慮することにより,かなりの疾患が診断可能となる.

血管性白質病変

著者: 岡本浩一郎 ,   伊藤寿介 ,   登木口進

ページ範囲:P.1690 - P.1696

ポイント
●血管性白質病変が認められる頻度は加齢に伴い増加し,高齢者の白質病変では最も頻度の高いものである.高血圧との間に相関関係が認められるが,神経症状や痴呆などと無関係に認められる病変も加齢に伴い増加する.
●血管性白質病変は,高信号を示す病変として,MRIのT2強調像において最も鋭敏に検出される.
●脳室周囲病変で,斑状またはびまん性に認められるものはleukoaraiosisと呼ばれる.
●血管性白質病変は通常両側性である.病変が一側性でwatershed areaに広がって認められる場合には,内頸動脈や中大脳動脈の高度狭窄や閉塞を疑う.

末梢性中枢神経障害

末梢中枢神経系の機能解剖

著者: 石井清 ,   木下俊文

ページ範囲:P.1698 - P.1703

ポイント
●脳神経は頭蓋底部に頭側から尾側に12対存在し,脳幹から出て脳槽内を走行し,頭蓋底の孔や管を通って頭蓋外に出る.
●薄いスライス厚のMRI,特に三次元撮像法による1mm程度のスライス厚の画像によれば,脳槽から頭蓋底部を走行する脳神経が観察できる.

末梢性中枢神経障害

著者: 青木茂樹 ,   大久保敏之 ,   林直人

ページ範囲:P.1704 - P.1708

ポイント
●末梢性中枢神経障害として,主に脳神経の頭蓋内での障害にっいて述べるが,脳神経自体の病変としては神経鞘腫や神経膠腫(視神経),olfactory neuroblastoma(嗅神経),炎症,外傷など,脳神経を圧排する病変としては髄膜腫,炎症,動脈瘤などが挙げられる.
●画像診断法としては,MRIを中心として,骨変化に対してはCTで補う.
●脳神経が頭蓋から出る部位は,篩骨板,視神経管,上眼窩裂,正円孔,卵円孔,内耳道,頸静脈孔,舌下神経管で,それと病変との関係が鑑別に有用である.
●腫瘍,炎症性病変では造影,血管との関係ではMR angiographyの原画像が有用である.

脊椎・脊髄疾患

脊椎・脊髄の画像解剖

著者: 越智誠 ,   荻野歩 ,   林邦昭

ページ範囲:P.1710 - P.1713

ポイント
●MRI T1強調像では脳脊髄液は低信号を,脂肪髄は高信号を,脊髄はこれらの中間の信号を,皮質骨は無信号を呈する.
●MRI T2強調像では脳脊髄液は高信号を,脊髄はこれよりも低い信号を,椎間板の髄核と線維輪内層は高信号を,線維輪外層と靱帯は低信号を呈する.
●椎間板の脱水・変性は正常の加齢現象の一部として20歳頃から始まり,T2強調像で信号強度が低下する.
●L5/S1を除いて腰擁間板の後縁はやや陥凹し,L5/S1は後方にやや凸である.

脱髄・変性疾患

著者: 岩崎聖 ,   土井里香子 ,   中川裕之

ページ範囲:P.1714 - P.1719

ポイント
●脊髄の脱髄・変性疾患における画像診断の主役はMRIである.
●多発性硬化症の急性期には脊髄の腫大,T2強調像における高信号,および造影剤増強像に注意する.腫瘍,炎症との鑑別は難しいが,他に新旧の脱髄巣があれば多発性硬化症である.
●筋萎縮性側索硬化症は馬の鞍を逆さにした形の脊髄と,脳の錐体路にT2強調像で高信号が認められる.
●平山病では前屈位で下部頸髄背側の硬膜外腔にうっ血が認められる.
●放射線脊髄症は症状発現から8カ月以内だとT2強調像で高信号を示す.脊髄の腫大と造影剤増強を伴う場合がある.発症から3年以上たつと,信号強度の異常はなく,萎縮のみとなる.

脊椎・脊髄感染症

著者: 佐々木真理 ,   江原茂

ページ範囲:P.1721 - P.1724

ポイント
●化膿性脊椎炎では単純X線撮影にて終板の不明瞭化,椎間板腔の狭小化を認める.診断にはMR,骨シンチグラムが鋭敏である.腫瘍性病変との鑑別は画像所見から通常可能である.
●椎間板炎は通常小児にみられる感染症で,椎間板の緩徐なcollapseを特徴とする.
●結核性脊椎炎では周囲に大きな軟部組織腫瘤を形成する.化膿性脊椎炎との鑑別は進行の緩徐さに基づくが,時に難しい.
●硬膜外膿瘍の診断には矢状断MR画像が適している.ミエログラフィは原則として行うべきではない.

血管病変

著者: 松本俊一 ,   水島明 ,   蓮尾金博

ページ範囲:P.1726 - P.1730

ポイント
●脊髄・脊椎の血管病変の画像診断は,MRIと血管造影が主役である.
●MRIでは,脊髄腫大・萎縮,硬膜内異常血管,出血や虚血による髄内の異常信号の有無に注意する必要があり,造影剤の使用も必要である.
●血管造影は,血管病変の最終診断法として重要であり,塞栓術による病変の治療も可能である.
●最も多い脊髄血管病変は血管奇形で,中高年者に好発する硬膜動静脈瘻と若年者に好発する脊髄動静脈奇形に大別される.
●硬膜動静脈瘻では脊髄腫大と脊髄増強により,脊髄腫瘍様のMR所見をとることがあり,注意を要する.
●前脊髄動脈閉塞による脊髄梗塞は,上位胸髄や胸腰椎移行部に多い.

脊髄腫瘍—MRIを中心に

著者: 鈴木正行 ,   高島力 ,   富田勝郎

ページ範囲:P.1731 - P.1734

ポイント
●脊髄腫瘍の画像診断に関してMRIは精検ならびにスクリーニングの役割を果たす.
●腫瘍と脊髄との関係から,髄内か硬膜内髄外か硬膜外かを判定する.
●T1強調像,T2強調像における腫瘍の信号強度,造影T1強調像における増強の程度およびパターンをみる.
●患者の年齢,性別を考慮して各種腫瘍の頻度を念頭に置きながら診断する.
●石灰化を疑わせる場合は,CTによる評価も必要である.
●血管性病変が疑われたり,腫瘍のvascularityや主要血管との関係をみる場合は血管造影も必要である.

脊椎変性疾患

著者: 持田讓治

ページ範囲:P.1736 - P.1739

ポイント
●脊椎変性疾患のスクリーニングにおいて,単純X線画像とともにMRIは必須な検査法である.
●変性病態の正確な把握にはCT,MRIの横断面画像が有力である.
●靱帯骨化症や関節の骨性肥大による神経圧迫の診断にはCTがMRIより優れている.
●神経学的異常所見を説明し得る横断面画像上の病巣診断が特に重要である.

外傷性病変

頭部外傷

著者: 加地辰美

ページ範囲:P.1741 - P.1745

ポイント
●頭蓋内病変の有無が頭部外傷の治療方針の決定に影響を及ぼす.したがって,頭蓋内病変を描出できない単純X線写真に比べCTの重要度が高い.特に手術を行うかどうかの判断にCTは欠かせない.
●MRIは所見の描出能では優れているが,急性期の重傷頭部外傷例にはCTで十分である。
●しかし,CT所見と患者の症状が一致しない例や,中頭蓋窩,後頭蓋窩に病変のある症例ではMRIが有効である.

脊椎・脊髄外傷

著者: 劉清隆 ,   堀地悌

ページ範囲:P.1746 - P.1749

ポイント
●安定損傷および不安定損傷に分けて診断する.
●診断の基本はX線撮影であり,大部分の脊椎損傷は診断可能である.
●X線CTは骨の描出に優れ,X線撮影で診断困難な例に用いることによってより細かい評価を可能とする.
●MRIは脊髄,椎間板,靱帯などの軟部組織の評価に優れ,また脊髄造影の代わりとなる.

画像診断で注目されている神経疾患と病態

Cortical Laminar Necrosis

著者: 高橋昭喜

ページ範囲:P.1750 - P.1751

ポイント
●Cortical laminar necrosisは無酸素脳症で大脳皮質の中の特定の層(第3層,次いで第5,6層)が選択的に障害された状態をいう.
●MR上,亜急性期早期(〜20日)には造影T1強調像で脳回表面に沿う線状の造影剤増強効果として,亜急性期後期(〜30日)には単純T1強調像でやはり脳回に沿う線状高信号として認められる.
●Boudary zone(特に主幹動脈から最も遠い頭頂後頭部皮質)に強く,脳溝の深部に著明な傾向がある.

下オリーブ核肥大

著者: 河田泰 ,   加賀谷肇

ページ範囲:P.1752 - P.1755

ポイント
●下オリーブ核肥大は,脳幹(中心被蓋路)—下オリーブ核—小脳(対側の歯状核)を結ぶギラン・モラレの三角(Guillain-Mollaret triangle)の病変によって二次的に生じる.
●病理学的には原病変発症の数日後より認められるとされているが,MRIでは原病変のあと,数週間から数カ月以上を経て,T2強調像,プロトン強調像で高信号域(T1強調像では等信号域)として描出される.
●臨床的には口蓋ミオクローヌスとの関係が重視されているが,口蓋ミオクローヌスを伴わない例もしばしば見受けられる.
●下オリーブ核肥大は脳幹・小脳病変発現とは時期的にも部位的にも離れて生じるため,脳梗塞,脳腫瘍などと誤認しないよう注意する必要がある.

眼球運動障害におけるMRIの有用性—脳幹病変について

著者: 徳丸阿耶 ,   大内敏宏 ,   久留裕

ページ範囲:P.1757 - P.1760

ポイント
●眼球運動の円滑な発現には,大脳,小脳,脳幹など非常に多くの部位が複雑に関与する.
●本稿で述べるのは,脳幹病変による眼球運動障害をMRIで解析する上での基礎知識である.脳幹では,眼球運動に携わる主要神経構造は背側傍正中部にあり,中脳,橋,延髄にかけ上下に長く存在する.
●骨のアーチファクトがなく,かつ多様な戴断面が得られるMRIは脳幹の病巣描出,ひいては眼球運動障害の原因病巣描出に優れる.
●眼球運動障害例では,脳幹の神経解剖をより正確に反映する截断面の選択が必要となる.それは脳幹の軸に平行,あるいは垂直となる截断面である.

神経疾患で注目されているモダリティ

中枢神経系MR画像における最近の進歩

著者: 藤田典彦

ページ範囲:P.1762 - P.1763

ポイント
●CTと比較して,MRを利用して得られる情報は多彩である.MRにおける主要なパラメーターであるプロトン密度および緩和時間は,正常あるいは病的な状態の解剖学的構造に対して明瞭なコントラストを与えるが,MRは化学シフト/透磁率,流れ/動き,および拡散という物理的な情報をも画像化する潜在的能力を備えている.
●中枢神経系においては,その複雑な解剖学的構造は運動,視覚中枢などの機能的構造の示現であり,現在,MRの潜在的能力を活用して,脳の機能的構造をも画像化する試み,すなわちfunctional MRが注目されている.

Helical Scanning CT

著者: 小倉祐子 ,   片田和廣 ,   野村昌代

ページ範囲:P.1764 - P.1766

ポイント
●Helical Scanning CT(HES-CT)は,寝台を移動させながら撮影する新しいCT撮影法である.
●HES-CTの利点は,検査時間が短く(数十秒),体の長軸方向のデータ連続性に優れる点である.
●HES-CTは,三次元CT像を日常診療上,実用的な診断方法にし得た最初のモダリティである.

カラーグラフ 生検による組織診断・8

腎臓(II)

著者: 伊藤信夫

ページ範囲:P.1779 - P.1782

組織診断の実際(続)
 本稿では,ネフローゼ症候群ないし高度の蛋白尿をきたす原発性糸球体腎炎の生検組織像について解説することにする.

グラフ 内科疾患と骨・関節病変・8

DISHおよび他のparavertebral ossification

著者: 江原茂

ページ範囲:P.1785 - P.1790

 症例(図1)
 患者:66歳,男性.
 主訴:腰痛と下肢のしびれ.

MRI演習・8

偶然発見された後腹膜腫瘤

著者: 荒木力

ページ範囲:P.1791 - P.1795

Case
 48歳,男性.健康診断における腹部超音波断層検査で,「肝腫瘤」を指摘され,確定診断の目的でMRIが施行された.特に症状はなく,健康診断でも「肝腫瘤」以外には異常は指摘されなかった.図1AはT1強調像(T1 WI,TR:500msec,TE:20msec),1BはT2強調像(T2 WI,TR:2000msec,TE:80msec)である.

図解 病態のしくみ—遺伝子・サイトカインからみた血液疾患・8

DIC(汎血管内凝固症候群)

著者: 川合陽子

ページ範囲:P.1797 - P.1801

 ●はじめに DIC(Disseminated lntravascular Coagulation)とは,種々の基礎疾患が凝固亢進状態を引き起こす“trigger(ひきがね)”を作動させ,生体内に凝固線溶亢進状態をもたらし,血栓と出血という一見相反する症状を惹起する致死的な症候群である.発現する病態や症状は基礎疾患や経過により異なり,治療法の選択も多様である.近年,DICを典型的なDIC,出血傾向の強いDIC,多臓器不全(multiple organ failure:MOF)を呈するDICなどと分けて病態の究明や治療の適応を考える傾向にあり,またそれらの発展にサイトカインや遺伝子レベルの関与が明らかにされてきた.本稿では,それらの最近の知見にも言及しながらDICの病態や治療について述べる.

臨床医に必要な老人をみる眼・8

老年者の慢性閉塞性肺疾患

著者: 神野悟

ページ範囲:P.1802 - P.1804

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は肺気腫,慢性気管支炎,喘息などの文字どおり慢性的な閉塞性換気障害をきたす疾患の総称である1).本邦ではびまん性汎細気管支炎を含める場合がある.
 喘息は,気道過敏性の上昇と気管支の攣縮があり,これらの病態に可逆性があることが特徴である.最近は安定期も炎症の存在が示唆されていることから,喘息も気道の炎症性疾患としてとらえる傾向にある.

薬を正しく使うためのDrug Information—副作用について・8

高脂血症治療薬による横紋筋融解症

著者: 中村治雄

ページ範囲:P.1806 - P.1807

高脂血症治療薬の種類と副作用
 血清コレステロールが220mg/dl以上,あるいは低比重リポ蛋白(LDL)コレステロールが150mg/dl以上の例には,プラバスタチン(メバロチン®),シンバスタチン(リポバス®),プロブコール(ロレルコ®,シンレスタール®),コレスチラミン(クエステラン®)などが用いられる.トリグリセライドが150mg/dl以上で,HDL(高比重リポ蛋白)コレステロールが40mg/dl以下であるときには,クロフィブラート系薬物(ベザトール®,リポクリン®),ニコチン酸系薬物(ニコモール®,ペリシット®,ユベラニコチネート®)などが用いられる.
 これらの薬物の副作用として多いのは,自覚的には胃陽障害,頭痛,風邪気味様症状,他覚的にはSGOT,SGPT,LDH,CPKなどの上昇があり,頻度は少ないが,問題となりやすいのは脱力,筋肉痛,筋炎,横紋筋融解症などである.

これからの医療と医療制度・8

出来高払いと定額払い

著者: 寺崎仁

ページ範囲:P.1808 - P.1809

 患者の診療に要した費用は,診療報酬として各医療機関に支払われるが,この支払い方式には大きく分けて「出来高払い」と「定額払い」とがある.日本では,基本的には「出来高払い」による方法を採用しているが,老人医療などにおいては「定額払い」に類した方式もかなり導入されている.これらの支払い方式にはそれぞれ利点や欠点などがあり,医業経営に及ぼす影響も極めて大きく,さらには医師の診療行動パターンそのものを左右する要因ともなる.
 まず「出来高払い方式」であるが,国民皆保険が導入される以前の昭和17年から,わが国では診療報酬の支払い方法としてこれを採用してきた.その概要は,「レセプト」の点検作業を経験すれば分かると思うが,検査や投薬などの個々の診療行為には,事前に点数(価格)が設定されており,患者に提供した医療行為すべての点数を総計して診療報酬を請求する方式である.もちろん,保険医療として認められていない医療行為は請求できず,また病名と診療内容との整合性に疑問があるものなどは,減額されたり「レセプト」を戻されてしまうことはある.しかし,大部分の患者については,請求どおりの金額が医療機関に支払われている.現在,診療報酬点数の1点は10円とされているから,請求した点数の10倍の金額が報酬として支払われる.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.1773 - P.1778

medicina Conference・8

意識消失発作をきたした悪性リンパ腫完全寛解中の39歳の女性

著者: 五十嵐忠彦 ,   渡邊知司 ,   小原共雄 ,   大生定義 ,   岡田定 ,   北原光夫 ,   飯田栄俊 ,   角歌織

ページ範囲:P.1814 - P.1829

 症例:39歳,女性
 主訴:意識消失発作(突然,動作が止まり,あっといって周囲を見まわし,意識消失).

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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