icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina31巻8号

1994年08月発行

文献概要

今月の主題 神経疾患の画像診断 画像診断のモダリティ—適応と限界

CT

著者: 御供政紀1 森本耕治1 宮田俶明1

所属機関: 1国立大阪病院放射線科

ページ範囲:P.1606 - P.1607

文献購入ページに移動
ポイント
●CTは脳神経の非侵襲的画像診断モダリティとしてMRIと双壁をなす.両者は競合より補完し合う立場にある.
●CTは頭蓋骨,頭蓋底,耳小骨など骨病変の診断ではX線写真に加えて有用である.
●CTは石灰化の評価が容易である.
●CTはくも膜下出血や急性脳内血腫の診断では他の追随を許さない.
●意識レベル低下症例,小児例,閉所恐怖症,強磁性体を有する患者や呼吸が荒い患者などMRIの適応になりにくい症例にCTが有用である.
●CT検査は簡便で,緊急症例や経過観察にも適している.
●CTシステルノグラフィは髄液の循環動態を把握するのに有用である.
●検査(スキャン)時間が短いので多くの患者を検査できる.slip ring scan方式では全頭部を12〜40秒でスキャン終了できるし,ダイナミックCTにも最適である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?