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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻8号

1994年08月発行

文献概要

今月の主題 神経疾患の画像診断 虚血性脳血管病変

脳梗塞—CT・MRの役割と経時的変化の観察

著者: 細矢貴亮1 長畑守雄1

所属機関: 1山形大学医学部放射線医学

ページ範囲:P.1627 - P.1631

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ポイント
●脳卒中超急性期の画像診断としてはCTが適している.脳出血,くも膜下出血は容易に診断できる.神経学的所見が明らかで,CT上,所見がないときは脳梗塞を疑う.
●脳梗塞では発症後3時間程度でMRIプロトン密度強調像,T2強調像で灰白質に一致した高信号域が認められる.CTでは発症後6時間程度で低吸収域が出現するが,範囲が明確になるのは発症後24時間以降である.
●亜急性期以降の脳梗塞の画像所見を経時的にとらえるにはCT,MRIいずれでもよいが,鋭敏性という点ではMRIのほうが優れている.
●脳梗塞の画像診断という意味ではMRIのほうが有用性が高い.しかし,脳出血やくも膜下出血との鑑別診断,検査上の制約という意味ではCTのほうに軍配が上がる.要は各施設の診断能に応じて選択すべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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