文献詳細
文献概要
今月の主題 神経疾患の画像診断 感染・炎症性病変
脳膿瘍—MR所見を中心に
著者: 井田正博1 三井田和夫1 氏田万寿夫1 村上義敬1
所属機関: 1大田原赤十字病院放射線科
ページ範囲:P.1656 - P.1660
文献購入ページに移動●脳膿瘍の診断にはCT,MRが有用である.施行可能なら情報量の多いMRを選択するが,CTのみでも診断可能である.脳膿瘍の診断に造影はMR,CTとも必須である.
●被膜はT1強調画像では等〜高信号を,T2強調画像では等〜低信号を呈する.Gd-DTPA造影T1強調画像で被膜は増強される.
●中心部壊死はT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を呈する.
●膿瘍周囲白質の浮腫はT2強調画像で高信号を呈する.浮腫はしばしば膿瘍自体よりも大きくなり,mass effectを起こす.
掲載誌情報