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今月の主題 神経疾患の画像診断 脊椎・脊髄疾患
脱髄・変性疾患
著者: 岩崎聖1 土井里香子2 中川裕之1
所属機関: 1奈良県立医科大学放射線科 2奈良県立医科大学神経内科
ページ範囲:P.1714 - P.1719
文献購入ページに移動●脊髄の脱髄・変性疾患における画像診断の主役はMRIである.
●多発性硬化症の急性期には脊髄の腫大,T2強調像における高信号,および造影剤増強像に注意する.腫瘍,炎症との鑑別は難しいが,他に新旧の脱髄巣があれば多発性硬化症である.
●筋萎縮性側索硬化症は馬の鞍を逆さにした形の脊髄と,脳の錐体路にT2強調像で高信号が認められる.
●平山病では前屈位で下部頸髄背側の硬膜外腔にうっ血が認められる.
●放射線脊髄症は症状発現から8カ月以内だとT2強調像で高信号を示す.脊髄の腫大と造影剤増強を伴う場合がある.発症から3年以上たつと,信号強度の異常はなく,萎縮のみとなる.
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