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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻8号

1994年08月発行

文献概要

今月の主題 神経疾患の画像診断 画像診断で注目されている神経疾患と病態

下オリーブ核肥大

著者: 河田泰1 加賀谷肇2

所属機関: 1中通病院放射線科 2中通病院神経内科

ページ範囲:P.1752 - P.1755

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ポイント
●下オリーブ核肥大は,脳幹(中心被蓋路)—下オリーブ核—小脳(対側の歯状核)を結ぶギラン・モラレの三角(Guillain-Mollaret triangle)の病変によって二次的に生じる.
●病理学的には原病変発症の数日後より認められるとされているが,MRIでは原病変のあと,数週間から数カ月以上を経て,T2強調像,プロトン強調像で高信号域(T1強調像では等信号域)として描出される.
●臨床的には口蓋ミオクローヌスとの関係が重視されているが,口蓋ミオクローヌスを伴わない例もしばしば見受けられる.
●下オリーブ核肥大は脳幹・小脳病変発現とは時期的にも部位的にも離れて生じるため,脳梗塞,脳腫瘍などと誤認しないよう注意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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