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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻9号

1994年09月発行

文献概要

今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常 Kの調節とその異常

血清K濃度異常による症状

著者: 寺尾統彦1 黒田豊1

所属機関: 1自治医科大学附属大宮医療センター腎臓科

ページ範囲:P.1877 - P.1879

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ポイント
●血清K濃度異常による症状に特異的なものは少ないが,その心電図変化は特徴的である.特にK濃度上昇による変化を早期に認識しておくことは,終局的には不可避に発生する心停止を未然に防ぐ意味で重要である.
●各種の不整脈,さまざまなレベルでの伝導障害やペースメーカーのペーシング不全がみられたときには,血清K濃度異常が関与している可能性を念頭に入れておく必要がある.
●ジギタリス製剤服用中や肝不全があるときには,血清K濃度の低下がジギタリス中毒や肝性脳症の発現を促進するので注意を要する.
●精神・神経・筋・消化器症状や多尿がみられたときには,血清K濃度異常,特にその低下が原因ないしは増悪因子である可能性を考慮する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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