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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻9号

1994年09月発行

文献概要

今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常 酸塩基平衡とその異常

代謝性アシドーシスの鑑別診断と対策

著者: 柳田太平1 吉富宏治1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1908 - P.1911

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ポイント
●代謝性アシドーシスとは,一時的な血清重炭酸濃度の低下により,動脈血pHが低下した状態と定義され,発生原因は,重炭酸の喪失,腎臓からの水素イオン排泄の低下,水素イオン負荷量の増加の3つに大きく分けられる.また,特殊な病態として,血中重炭酸の希釈も代謝性アシドーシスの発生原因となり得る.
●代謝性アシドーシスはanion gapにより高アニオンギャップ性代謝性アシドーシスと高クロール性代謝性アシドーシスに分けられる.
●その他の簡易的な鑑別方法としてosmolar gap, urine net chargeなどを利用することもできる.
●治療の原則は基礎疾患の治療であり,アルカリ化剤の経静脈的投与は急速に進行する代謝性アシドーシスで,pH 7.15以下のときに限り,使用の際も投与量,投与速度,副作用に十分気をつける.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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