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今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常 疾患と水電解質・酸塩基平衡の異常
妊娠時の水電解質・酸塩基平衡調節
著者: 出浦照國1 鍋島邦浩1 永井哲士1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院内科
ページ範囲:P.1937 - P.1939
文献購入ページに移動●妊娠により,細胞外液量が6〜7l増加する.このうち循環血漿量は約1.2l増加する.
●Na総量は増加するが,血清Na濃度は正常低値を示す.妊娠中毒症時の食塩制限の適用は否定されつつある.
●K総量は増加するが,血清K値はほとんど変わらない.K利尿抵抗性となる.
●呼吸性アルカローシスを呈する.
●Ca必要量が著しく増すが,腸管からのCa吸収が亢進してこれを補う.血清Ca値はわずかな低下をみるのみである.妊娠中毒症では尿中Ca排泄量が著しく低下し,診断の拠り所となる.
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