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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻9号

1994年09月発行

今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常

特殊な病態に関する話題

マグネシウムと循環器疾患

著者: 長谷部直幸1 菊池健次郎1

所属機関: 1旭川医科大学第1内科

ページ範囲:P.1971 - P.1973

文献概要

ポイント
●Mg2+は,天然のCa拮抗物質としての性質を持つ.
●Mg2+は,Ca2+の細胞内異常蓄積を抑制して虚血心筋障害を軽減し得る.
●急性心筋梗塞では,交感神経活動の異常亢進が低Mg2+血症の一因になる.
●Mg2+補充療法は,急性心筋梗塞患者の予後を改善する可能性がある.
●うっ血性心不全では,病態自体と利尿薬などの治療の両者が,Mg2+欠乏に関与する.
●Mg2+欠乏は,血圧上昇や動脈硬化の促進因子となる.
●Mg2+は抗不整脈作用を有し,Mg2+欠乏は突然死の危険因子となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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