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文献概要
今月の主題 消化器疾患の画像診断 基本的な画像診断—適応と限界
上部消化管造影
著者: 七海暁男1
所属機関: 1虎の門病院放射線診断学科
ページ範囲:P.27 - P.30
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●造影検査は消化管の形態学的異常をきたす疾患の診断に用いられる.消化管の変位,狭窄,拡張などの粗大変化から粘膜の微細な凹凸の変化,さらには消化管壁の厚さ,伸縮不良,硬さなどの変化がわかる.
●内視鏡検査のように粘膜色調の変化をとらえることはできない.
●超音波内視鏡検査のように消化管壁のどの層に異常があるかを診断することが難しい.
●食道では,食道胃粘膜境界部の描出と表在平坦型の早期癌,特に平坦型の診断が注目されている.
●隆起性病変の質的診断は難しい.生検診断の助けを必要とすることがほとんどである.
●単発非隆起優位型進行胃癌は全例癌の存在を証明できる.
●単発非隆起優位型早期胃癌の存在診断正診率は97.7%で,癌確診率は88.1%であった.切除標本で癌と認識または指摘ができなかった症例を除くと,単発非隆起優位型早期胃癌の癌確診率は90.6%であった.
●質的診断能を高めるためには類形もしくは同形異質の疾患を数多く知ることと,それらを識別するX線所見を知ることである.
●造影検査は消化管の形態学的異常をきたす疾患の診断に用いられる.消化管の変位,狭窄,拡張などの粗大変化から粘膜の微細な凹凸の変化,さらには消化管壁の厚さ,伸縮不良,硬さなどの変化がわかる.
●内視鏡検査のように粘膜色調の変化をとらえることはできない.
●超音波内視鏡検査のように消化管壁のどの層に異常があるかを診断することが難しい.
●食道では,食道胃粘膜境界部の描出と表在平坦型の早期癌,特に平坦型の診断が注目されている.
●隆起性病変の質的診断は難しい.生検診断の助けを必要とすることがほとんどである.
●単発非隆起優位型進行胃癌は全例癌の存在を証明できる.
●単発非隆起優位型早期胃癌の存在診断正診率は97.7%で,癌確診率は88.1%であった.切除標本で癌と認識または指摘ができなかった症例を除くと,単発非隆起優位型早期胃癌の癌確診率は90.6%であった.
●質的診断能を高めるためには類形もしくは同形異質の疾患を数多く知ることと,それらを識別するX線所見を知ることである.
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