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今月の主題 消化器疾患の画像診断 基本的な画像診断—適応と限界
上部消化管内視鏡検査
著者: 白井孝之1
所属機関: 1東海大学医学部内科学第6
ページ範囲:P.51 - P.54
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●内視鏡による消化器疾患の診断は,①存在診断,②質的診断(良・悪性の鑑別),③量的診断(病変の範囲,深達度,進行度,重症度)の3つに分けられる.
●急性心筋梗塞の合併など限られた禁忌を除き,ほとんどの上部消化管疾患が適応となる.
●現状では食道癌,胃癌とも,拾い上げ率,質的・量的診断のいずれもX線診断より優れており,色素散布のサブルーチン化により診断能はさらに向上する.
●しかし,前方視鏡による胃の通常観察では,微小癌,多発病変,噴門部や胃体部の病変などの見逃しに十分注意すべきである.
●より高画素数のCCD,多走査線数のテレビモニターの開発や拡大観察,画像解析の進歩により診断能はさらに向上しよう.
●内視鏡による消化器疾患の診断は,①存在診断,②質的診断(良・悪性の鑑別),③量的診断(病変の範囲,深達度,進行度,重症度)の3つに分けられる.
●急性心筋梗塞の合併など限られた禁忌を除き,ほとんどの上部消化管疾患が適応となる.
●現状では食道癌,胃癌とも,拾い上げ率,質的・量的診断のいずれもX線診断より優れており,色素散布のサブルーチン化により診断能はさらに向上する.
●しかし,前方視鏡による胃の通常観察では,微小癌,多発病変,噴門部や胃体部の病変などの見逃しに十分注意すべきである.
●より高画素数のCCD,多走査線数のテレビモニターの開発や拡大観察,画像解析の進歩により診断能はさらに向上しよう.
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