文献詳細
文献概要
今月の主題 消化器疾患の画像診断 微小病変の画像診断—選択と読み方
肝臓
著者: 平井賢治1 小野尚文2 伊集院裕康2
所属機関: 1平井内科 2久留米大学医学部第2内科
ページ範囲:P.150 - P.153
文献購入ページに移動●小さな肝細胞癌では,腫瘍マーカー(AFP,PIVKA-II)は陰性例が多い.早期発見には,腹部エコーによる慢性肝疾患の定期的フォローアップが必須である.
●組織学的には高分化型肝癌が多く,動脈血流は乏しい.
●DSAでは腫瘍濃染像がなく,dynamic CTでは,early phaseでhigh density areaとならない.MRIではT1強調像のみ高信号を示すものが多い.
●肝癌類似病変との鑑別は,画像診断のみでは難しい.
掲載誌情報