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これからの医療と医療制度・13
医療評価
著者: 寺崎仁1
所属機関: 1日本大学医学部医療管理学
ページ範囲:P.202 - P.203
文献購入ページに移動 「医療評価」とは,医療の質と効率を評価しようとするものである.商品に必ず品質という評価があるのと同じように,「医療サービス」という「もの」にも質の善し悪しがある.また,商品を生産したり販売したりするときにも,効率良くそれらを行うことが十分に考慮されるはずであり,医療の場合にも,提供されるサービス内容の質的な側面だけでなく,効率性の観点からも評価されなければならない.つまり「良い医療サービス」とは,質的に良く,またそれが効率的に提供された医療ということになる.
このような医療の質と効率を評価しようとする動きは,近年わが国の医療界においても急速にその気運が高まってきている.その背景としては,わが国の医療提供の体制整備が量的にはほほ達成され,次なる課題が医療サービスの質的向上に転換しつつあるということに加えて,医療の高度化や人口の高齢化により増大し続ける国民医療費を,より一層効率的に運用しなければならないからである.しかし,国全体のマクロの視点とは別に,個々の患者や住民もこれらを求めはじめていることを十分に理解する必要がある.
このような医療の質と効率を評価しようとする動きは,近年わが国の医療界においても急速にその気運が高まってきている.その背景としては,わが国の医療提供の体制整備が量的にはほほ達成され,次なる課題が医療サービスの質的向上に転換しつつあるということに加えて,医療の高度化や人口の高齢化により増大し続ける国民医療費を,より一層効率的に運用しなければならないからである.しかし,国全体のマクロの視点とは別に,個々の患者や住民もこれらを求めはじめていることを十分に理解する必要がある.
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