icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻10号

1995年10月発行

文献概要

今月の主題 見えてきた腎疾患 腎疾患を持つ患者の外来一般診療

画像検査で偶然異常を指摘された無症状患者のフォロー

著者: 津ケ谷正行1 林祐太郎2 郡健二郎2

所属機関: 1豊川市民病院泌尿器科 2名古屋市立大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1929 - P.1931

文献購入ページに移動
ポイント
●単純性腎嚢胞は頻度が高く,加齢とともにその大きさと数が増加する.
●腎細胞癌は単純性腎嚢胞や多房性腎嚢胞に類似した画像所見を呈することがあるため,注意深い鑑別とフォローが必要である.
●腎における石灰化所見は尿路結石と決めつけないで癌の石灰化の可能性を考慮する.
●腎盂腎炎や腎外傷の血腫は時に無症状で,腎腫瘤として偶然発見されるが,十分な病歴とフォローアップCTなどで診断でき,過剰な腎摘除術を避ける.
●腎血管筋脂肪腫は良性であるが,自然破裂をきたすことがあるため,フォローは原則として4cmまでにすべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?