icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻10号

1995年10月発行

文献概要

今月の主題 見えてきた腎疾患 進行性腎障害の病態解明と治療の進歩

慢性糸球体腎炎治療の基本方針

著者: 奥田誠也1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1937 - P.1941

文献購入ページに移動
ポイント
●糸球体腎炎で問題となるのは,ネフローゼ症候群と進行性の腎機能低下であり,蛋白尿の軽減と組織破壊の阻止が治療の目的となる.
●ステロイド剤の投与の決定には,腎生検によりその組織型を明らかにする必要がある.
●一次性ネフローゼ症候群では,微小変化群がステロイド剤の適応であるが,他の組織型でも試みる価値がある.ただし,反応がない場合は速やかに減量すべきである.
●IgA腎症では,管外性病変や中程度の増殖病変など進行を示唆する所見がある場合はステロイド剤を使用する.
●一般生活の指導も重要で,塩分制限や蛋白制限などの食事療法,感染予防や運動制限が必要になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?