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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻10号

1995年10月発行

文献概要

今月の主題 見えてきた腎疾患 進行性腎障害の病態解明と治療の進歩

ネフローゼ症候群の診かた

著者: 室かおり1 小林正貴1 小山哲夫1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科

ページ範囲:P.1942 - P.1944

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ポイント
●ネフローゼ症候群には,原発性ネフローゼ症候群と続発性ネフローゼ症候群がある.
●糸球体係蹄壁は,size barrierとcharge barrierにより血漿蛋白の透過性を制御している.
●原発性ネフローゼ症候群の場合は,原疾患によりその予後が異なるため,治療法の選択にあたって原疾患の鑑別は必須である.
●原発性ネフローゼ症候群の治療の第一選択はステロイド療法であるが,免疫抑制療法,抗凝固療法,抗血小板療法などの併用が試みられている.
●近年,高脂血症(特に高LDL血症)が腎炎の増悪・進展因子の一つであることが注目されており,治療(LDL吸着療法)に応用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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