文献詳細
文献概要
今月の主題 見えてきた腎疾患 全身性疾患および他臓器疾患に伴う腎病変
悪性腫瘍およびAIDSに伴う腎病変
著者: 島田久基1 荒川正昭1
所属機関: 1新潟大学医学部第2内科
ページ範囲:P.1972 - P.1974
文献購入ページに移動●悪性疾患には様々な形で腎病変が合併するが,多発性骨髄腫,造血器腫瘍には腎病変の合併がよくみられる.また,膜性腎症,溶血性尿毒症性症候群の要因としても,悪性疾患が注目されている.
●HIV感染に伴う腎病変には多彩なものがあるが,巣状糸球体硬化症(FGS)病変を伴うネフローゼ症候群で進行性の腎不全をきたすことが多い.
●腎病変を合併するAIDSの予後はさらに不良であり,今後の治療の進歩が期待される.
掲載誌情報