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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻10号

1995年10月発行

文献概要

今月の主題 見えてきた腎疾患 急性腎不全診療の進歩

急性腎不全診察の基本

著者: 藤乗嗣泰1 木村健二郎1

所属機関: 1東京大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1976 - P.1981

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ポイント
●急性腎不全では非可逆的腎障害が起こる以前に,早期にその原因を確定診断し,初期治療を行う.特に尿路閉塞による腎後性急性腎不全や,有効循環血漿量の減少などによる腎前性急性腎不全は,早期治療により急速かつ可逆性に治癒し得る.
●腎性急性腎不全では腎臓専門医にコンサルトし,尿所見などから原因を鑑別し,原因の除去,24〜48時間の初期治療を行い,原因によっては早期透析導入が必要である.
●急性腎不全発症のリスクの高い患者(高齢者,腎障害,脱水,糖尿病,骨髄腫,肝硬変など)では抗生剤,非ステロイド消炎鎮痛剤,造影剤,抗癌剤などの腎毒性物質の使用に注意し予防するとともに,非乏尿性のことも多いため,腎機能を頻回にチェックし,発症を早期に診断することが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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