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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻10号

1995年10月発行

文献概要

今月の主題 見えてきた腎疾患 病態の解明されつつある腎関連疾患

溶血性尿毒症症候群

著者: 五十嵐隆1

所属機関: 1東京大学医学部小児科(分院)

ページ範囲:P.2020 - P.2022

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ポイント
●下痢に引き続いて発症する溶血性尿毒症症候群の主な原因は腸管出血性大腸菌による消化管感染である.
●腸管出血性大腸菌の産生するベロ毒素は血管内皮障害,溶血,尿細管障害を起こし,腎障害を引き起こす.
●ベロ毒素を中心とする大腸菌毒素は腎障害だけでなく,消化管,脳,心臓にも著しい障害を起こすことがあり,近年臨床上の問題となっている.
●食肉は頻度は低いものの腸管出血性大腸菌により汚染されており,加熱不十分な食肉や生肉の摂取を避けることが本症の予防に重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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