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文献概要
今月の主題 脳卒中 脳卒中臨床の基礎
脳卒中の疫学—日本における実態と動向
著者: 上田一雄1
所属機関: 1九州大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.2130 - P.2132
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●日本人における脳出血・脳梗塞死亡率は,欧米諸国と同様,近年に至るまで一貫して減少しているが,地域研究では脳梗塞発症率が増加の傾向にあると指摘する研究がある.両者の乖離は脳梗塞軽症化に基づく致死率の減少によると考えられている.
●ラクナ梗塞には無症候性脳梗塞を合併する頻度が高い.これらの予後は良好であると考えられていたが,白質びまん性病変を伴う場合は注意が必要である.
●日本人脳梗塞の危険因子として,耐糖能異常,肥満,脂質代謝異常などの多重危険因子症候群が浮上してくる可能性がある.
●日本人における脳出血・脳梗塞死亡率は,欧米諸国と同様,近年に至るまで一貫して減少しているが,地域研究では脳梗塞発症率が増加の傾向にあると指摘する研究がある.両者の乖離は脳梗塞軽症化に基づく致死率の減少によると考えられている.
●ラクナ梗塞には無症候性脳梗塞を合併する頻度が高い.これらの予後は良好であると考えられていたが,白質びまん性病変を伴う場合は注意が必要である.
●日本人脳梗塞の危険因子として,耐糖能異常,肥満,脂質代謝異常などの多重危険因子症候群が浮上してくる可能性がある.
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