文献詳細
文献概要
今月の主題 脳卒中 脳卒中臨床の基礎
脳卒中の脳循環と代謝
著者: 福山秀直1
所属機関: 1京都大学医学部脳病態生理学講座
ページ範囲:P.2140 - P.2143
文献購入ページに移動ポイント
●正常脳では脳血流量50mg/100g/min,脳酸素代謝率4ml/100g/min,脳酸素摂取率45%,脳血液量5ml/100gが標準値である.
●misery perfusion syndromeとは,虚血状態に陥った脳が脳代謝を正常に保つため,血管を拡張させ,酸素摂取率を高めて,脳への酸素供給量を増大させる状態である.
●脳は完全虚血に陥っても,4分以内に血流が回復すれば壊死には至らない.
●luxury perfusion syndromeとは,脳組織が壊死に陥り,代謝が低下して酸素の需要がなくなったにもかかわらず,脳血流量が多い状態をいう.
●脳血流は全身血圧の変動に左右されず,常に一定の値を保持しているが,加齢による動脈硬化などで自動調節能に破綻が生じてくる.したがって,高齢者では血圧の低下が脳梗塞の原因になることがある.
●正常脳では脳血流量50mg/100g/min,脳酸素代謝率4ml/100g/min,脳酸素摂取率45%,脳血液量5ml/100gが標準値である.
●misery perfusion syndromeとは,虚血状態に陥った脳が脳代謝を正常に保つため,血管を拡張させ,酸素摂取率を高めて,脳への酸素供給量を増大させる状態である.
●脳は完全虚血に陥っても,4分以内に血流が回復すれば壊死には至らない.
●luxury perfusion syndromeとは,脳組織が壊死に陥り,代謝が低下して酸素の需要がなくなったにもかかわらず,脳血流量が多い状態をいう.
●脳血流は全身血圧の変動に左右されず,常に一定の値を保持しているが,加齢による動脈硬化などで自動調節能に破綻が生じてくる.したがって,高齢者では血圧の低下が脳梗塞の原因になることがある.
掲載誌情報