文献詳細
文献概要
今月の主題 脳卒中 脳卒中臨床の基礎
脳卒中における血小板機能,凝固・線溶能
著者: 内山真一郎1 山崎昌子1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター神経内科
ページ範囲:P.2144 - P.2148
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●脳梗塞はアテローム血栓性,心塞栓性,ラクナに分類され,TIA(一過性脳虚血発作)はアテローム血栓性梗塞の前段階と位置づけられる.
●アテローム血栓性梗塞やTIAは頸部や脳内の大血管の粥状硬化巣に形成される血小板血栓に起因するため血小板活性化所見を認めることが多い.
●心原性脳塞栓症では心腔内や静脈に形成されるフィブリン血栓に起因するため凝固・線溶活性化所見を認めることが多い.
●ラクナ梗塞は穿通枝の細小動脈硬化に起因するが,血栓の関与は明らかではなく,血小板や凝固・線溶系の活性化所見に乏しい.
●脳梗塞はアテローム血栓性,心塞栓性,ラクナに分類され,TIA(一過性脳虚血発作)はアテローム血栓性梗塞の前段階と位置づけられる.
●アテローム血栓性梗塞やTIAは頸部や脳内の大血管の粥状硬化巣に形成される血小板血栓に起因するため血小板活性化所見を認めることが多い.
●心原性脳塞栓症では心腔内や静脈に形成されるフィブリン血栓に起因するため凝固・線溶活性化所見を認めることが多い.
●ラクナ梗塞は穿通枝の細小動脈硬化に起因するが,血栓の関与は明らかではなく,血小板や凝固・線溶系の活性化所見に乏しい.
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