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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻11号

1995年11月発行

今月の主題 脳卒中

脳卒中の一次予防

抗凝血薬・抗血小板薬療法と脳梗塞予防

著者: 奥田聡1 伊藤栄一1

所属機関: 1国立療養所東名古屋病院神経内科

ページ範囲:P.2156 - P.2158

文献概要

ポイント
●脳卒中の危険因子の中でも特に高い発症率を有する因子に対しては,一次予防として薬物療法を考慮する必要がある.
●現在その対象となるのは心房細動で,特に高血圧性心疾患,虚血性心疾患,心筋症などを基礎疾患とし,弁膜症のない心房細動(NVAF)が重要となっている.75歳未満のNVAF患者は抗凝血薬療法の対象となりうる.
●一方,抗血小板薬療法はTIA(transient ischemic attack:一過性脳虚血発作)への適応が確立されてはいるが,厳密な意味での一次予防,すなわちTIA・脳梗塞,心筋梗塞などの既往のないlow risk群では自然経過での発症率自体が低く,抗血小板薬の有効性は証明されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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