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文献概要
今月の主題 脳卒中 臨床病型:発生機序と急性期病態
心原性脳塞栓症
著者: 岡田靖1
所属機関: 1国立病院九州医療センター脳血管内科,臨床研究部
ページ範囲:P.2163 - P.2165
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●心原性脳塞栓症の原因となる心疾患では,弁膜疾患をもたない心房細動が最も多く,発症急性期には生体内での凝固・線溶系の活性化がみられることが多い.
●特徴的な臨床症候として,局所神経症候の突発完成,時に重篤な症候の急速寛解,早期再発などがみられる.
●脳動脈の急激な閉塞により,皮質を含む広範な脳梗塞をきたし,脳浮腫が強い例が多い.亜急性期には大部分の例で閉塞血管の再開通がみられ,しばしば出血性梗塞を伴う.また病巣部で一時的に脳血流が増加し,脳代謝との不一致(いわゆるぜいたく灌流)が顕著であることも特徴の一つである.
●心原性脳塞栓症の原因となる心疾患では,弁膜疾患をもたない心房細動が最も多く,発症急性期には生体内での凝固・線溶系の活性化がみられることが多い.
●特徴的な臨床症候として,局所神経症候の突発完成,時に重篤な症候の急速寛解,早期再発などがみられる.
●脳動脈の急激な閉塞により,皮質を含む広範な脳梗塞をきたし,脳浮腫が強い例が多い.亜急性期には大部分の例で閉塞血管の再開通がみられ,しばしば出血性梗塞を伴う.また病巣部で一時的に脳血流が増加し,脳代謝との不一致(いわゆるぜいたく灌流)が顕著であることも特徴の一つである.
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