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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻11号

1995年11月発行

文献概要

今月の主題 脳卒中 臨床病型:発生機序と急性期病態

破裂脳動脈瘤

著者: 秋山義典1 橋本信夫1

所属機関: 1国立循環器病センター脳血管外科

ページ範囲:P.2172 - P.2174

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ポイント
●くも膜下出血の原因のほとんどは脳動脈瘤の破裂で,その発生頻度は,年間人口10万人あたり10〜20人である.
●特徴的症状は,突然起こる激しい頭痛で,出血が多ければ昏睡ないしは突然死に至る.
●治療成績は治療開始時の意識障害の程度とよく相関しており,社会復帰できるのは約40%程度に過ぎない.逆に,未破裂あるいは小出血の状態での治療予後はよい.
●再出血を生じると致命的で,続発する水頭症,脳血管攣縮も予後を悪化させる.
●したがって,“突然の激しい頭痛”を訴える患者に対しては,常に脳動脈瘤の破裂を念頭に置いて,迅速な診断・治療に努めるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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