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今月の主題 脳卒中 脳卒中急性期の診断技術
脳梗塞の臨床症候—テント上
著者: 脇田英明1 冨本秀和1 秋口一郎1
所属機関: 1京都大学医学部神経内科
ページ範囲:P.2182 - P.2184
文献購入ページに移動●脳梗塞の臨床症候は,血管症候群としてとらえることが重要である.
●内頸動脈閉塞症は,無症候の例から高度の意識障害から死亡に至る重症例まで,多様な臨床症候を呈するが,中大脳動脈領域の梗塞が最も多い.一般に閉塞が急に起これば梗塞は大となり,症候は重症となる.
●前大脳動脈閉塞症では,運動・感覚障害,離断症候群,言語障害,自律神経障害,前頭葉症候群が認められる.
●中大脳動脈閉塞症では,反対側の片麻痺,感覚障害が出現し,優位半球の障害では失語症を認める.
●後大脳動脈閉塞症では,視床症候群,中脳症候群,後頭葉症候,側頭葉症候を呈する.
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