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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻11号

1995年11月発行

今月の主題 脳卒中

脳卒中急性期の診断技術

脳梗塞の臨床症候—テント下

著者: 高木誠1

所属機関: 1東京都済生会中央病院神経内科

ページ範囲:P.2185 - P.2187

文献概要

ポイント
●テント下梗塞は,血管支配や解剖学的特殊性からテント上梗塞とは異なる臨床的特徴を持つ.
●延髄外側や小脳前下部の梗塞では,激しいめまいと平衡障害を起こすことが多く,末梢性めまいとの鑑別が必要である.
●テント下梗塞の局在診断には,瞳孔,眼位,眼球運動などの神経眼科的所見が重要である.
●橋中部から中脳の被蓋に存在する上行性網様体賦活系が障害されると,覚醒度の障害を主体とした意識障害が起こる.
●橋底部は脳幹梗塞の好発部位で,構音障害が強い片麻痺,または軽度の不全片麻痺と同側の小脳失調の合併などがみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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