文献詳細
今月の主題 脳卒中
脳卒中急性期の診断技術
文献概要
ポイント
●テント下梗塞は,血管支配や解剖学的特殊性からテント上梗塞とは異なる臨床的特徴を持つ.
●延髄外側や小脳前下部の梗塞では,激しいめまいと平衡障害を起こすことが多く,末梢性めまいとの鑑別が必要である.
●テント下梗塞の局在診断には,瞳孔,眼位,眼球運動などの神経眼科的所見が重要である.
●橋中部から中脳の被蓋に存在する上行性網様体賦活系が障害されると,覚醒度の障害を主体とした意識障害が起こる.
●橋底部は脳幹梗塞の好発部位で,構音障害が強い片麻痺,または軽度の不全片麻痺と同側の小脳失調の合併などがみられる.
●テント下梗塞は,血管支配や解剖学的特殊性からテント上梗塞とは異なる臨床的特徴を持つ.
●延髄外側や小脳前下部の梗塞では,激しいめまいと平衡障害を起こすことが多く,末梢性めまいとの鑑別が必要である.
●テント下梗塞の局在診断には,瞳孔,眼位,眼球運動などの神経眼科的所見が重要である.
●橋中部から中脳の被蓋に存在する上行性網様体賦活系が障害されると,覚醒度の障害を主体とした意識障害が起こる.
●橋底部は脳幹梗塞の好発部位で,構音障害が強い片麻痺,または軽度の不全片麻痺と同側の小脳失調の合併などがみられる.
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