文献詳細
文献概要
今月の主題 脳卒中 脳卒中急性期の治療
脳出血急性期の治療
著者: 黒田清司1 小川彰1
所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.2234 - P.2237
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●脳出血の急性期治療は続発する周囲脳の二次的損傷を最小限にとどめることと,全身合併症の予防が中心となる.
●再出血防止のため20%を目標とした緩徐な降圧を図る.過度の降圧は広汎な脳血流低下を招き禁忌である.
●合併症は肺炎,中枢性胃腸管出血,尿路感染症などであり,全身管理による対策が必要である.
●手術法は現在定位的血腫吸引術が主体となっている.
●外科治療の適応は意識清明と深昏睡例にはなく,被殻出血では傾眠から半昏睡までの間で,血腫量31ml以上,内包前後脚に及ぶものに手術適応がある.
●脳出血の急性期治療は続発する周囲脳の二次的損傷を最小限にとどめることと,全身合併症の予防が中心となる.
●再出血防止のため20%を目標とした緩徐な降圧を図る.過度の降圧は広汎な脳血流低下を招き禁忌である.
●合併症は肺炎,中枢性胃腸管出血,尿路感染症などであり,全身管理による対策が必要である.
●手術法は現在定位的血腫吸引術が主体となっている.
●外科治療の適応は意識清明と深昏睡例にはなく,被殻出血では傾眠から半昏睡までの間で,血腫量31ml以上,内包前後脚に及ぶものに手術適応がある.
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