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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻11号

1995年11月発行

文献概要

今月の主題 脳卒中 脳卒中急性期の診断・治療の新展開

脳梗塞の成因に関する話題・1—奇異性脳塞栓・大動脈由来の脳塞栓

著者: 伊藤泰司1 半田伸夫1 松本昌泰1 鎌田武信1

所属機関: 1大阪大学医学部第1内科

ページ範囲:P.2241 - P.2243

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ポイント
●大動脈弓・頸動脈における潰瘍性病変および狭窄性病変は血管原性脳塞栓の原因となりうる.
●経食道エコー法は大動脈弓における狭窄性病変などの動脈硬化性病変の診断には有用であるが,潰瘍性病変の診断精度はまだ低い.
●頸部B-mode法は頭蓋外頸動脈の潰瘍性病変および狭窄性病変の診断に有用である.
●経頭蓋超音波ドプラ法により,血管原性emboliをhigh-intensity transient signalとしてとらえる方法は,血管原性脳塞栓の有力な診断方法の一つとなる可能性がある.
●卵円孔開存による奇異性脳塞栓は原因不明の突発発症の脳梗塞に高率に認められる.
●卵円孔開存の検査方法は,microbubblesを使用することにより経頭蓋超音波ドプラ法および経食道心エコー法にて診断が可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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