icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻11号

1995年11月発行

文献概要

今月の主題 脳卒中 脳卒中急性期の診断・治療の新展開

急性期脳卒中の重症度診断と予後—Stroke scale

著者: 寺山靖夫12

所属機関: 1清水市立病院神経内科 2前慶應義塾大学医学部神経内科

ページ範囲:P.2248 - P.2252

文献購入ページに移動
ポイント
●Stroke scaleとは脳血管障害患者の経過観察や治療効果の判定のために,重症度や予後などを客観的に評価する方法で,その目的のために各評価項目について採点を行い,これを集計して総合的な評価を行うscoring systemをいう.
●Stroke scaleは大きくphysical deficit scale(またはstroke impairment scale)とfunctional scaleの2つに分けられる.
●Stroke scaleに具備されるべき必要条件にはreliability(信頼性),validity(妥当性),responsiveness(or sensitiveness,反応性または感受性)などがあるが,特に神経学的所見の定量化が問題となり,現時点ではこれらの条件を完全に満たしているscaleはない.
●理想的なscaleの開発は脳血管障害の診断および治療薬の薬効判定には重要で,特に治療の分野での大きな進歩を導きだす可能性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら