文献詳細
演習・胸部CTの読み方・5
労作時呼吸困難を主訴とする72歳の男性
著者: 徳永豊1 山木戸道郎2 粟井和夫3
所属機関: 1広島市立安佐市民病院内科 2広島大学医学部第2内科 3厚生連広島総合病院画像診断部
ページ範囲:P.2299 - P.2304
文献概要
【症例1】 72歳,男性.平成5年3月頃より労作時呼吸困難出現.時折,喘息様の発作あり.平成6年5月,呼吸困難が増大するため(Hugh Jones III度)当科受診.身長158cm,体重50kg.両肺の呼吸音減弱.胸部X線検査;CTR 39%.両側肺野の透過性亢進および末梢血管影減少.肺機能検査では,肺活量2.41l,%肺活量74%,1秒量0.47l,1秒率21%.動脈血ガス分析PaO2 54Torr,PaCO2 59Torr,pH 7.325.喫煙歴;1日20本,50年間.
肺実質障害の評価のため,胸部CT検査を実施した.図1a(右図)は肺野条件の胸部CT(5ミリ厚スライス).
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