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文献概要
増刊号 Common Disease 200の治療戦略 循環器疾患
期外収縮
著者: 飯沼宏之1
所属機関: 1心臓血管研究所内科
ページ範囲:P.10 - P.14
文献購入ページに移動期外収縮は早期収縮(premature contraction)とも呼ばれるように,予期されるタイミングより早めに生じた心収縮の総称であり,その生じる部位によって心室性(VPC),上室性(SVPC)に2分される.両者ともその発生機序はリエントリー,自動能亢進(正常・異常),後脱分極(早期・後期)のいずれかであるが,昔から臨床不整脈上,発生頻度の最高位を占めてきた(VPCとSVPCのいずれが多いかは報告によってまちまちである).さらに最近はホルター心電図の普及につれ観測時間が増すとともに,期外収縮を生じやすい高齢者の人口が相対的に増えていることもあって,その発生率は100%近いとされている.したがって,その治療をどうするかは臨床上大問題である.
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