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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 循環器疾患

急性心筋梗塞症

著者: 有馬健1 長尾建1 上松瀬勝男2

所属機関: 1駿河台日本大学病院救命救急センター循環器科 2日本大学医学部第2内科

ページ範囲:P.43 - P.45

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疾患概念と病態
 急性心筋梗塞症(AMDは,冠状動脈の閉塞により生じるacute coronary syndromeの一つである.冠状動脈内の粥腫が破綻すると,血栓が形成され,成長し冠状動脈の閉塞に至る.この血栓に線溶が起こり短時間(20〜30分以内)に血流が再開した場合は,心筋の壊死が起こらない.この状態が不安定狭心症である.再開通に時間がかかると,心内膜側の壊死が起こり心内膜下梗塞となる.さらに再開通に時間がかかった場合や,再開通が得られなかった場合,貫壁性梗塞となる.これらの病態および冠動脈の閉塞による突然死がacutecoronary syndromeである(図1).
 AMIは死亡率の高い疾患であり,その死亡の大半は発症1時間以内に起こるとされる.したがって,初期治療が最も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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