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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

増刊号 Common Disease 200の治療戦略

循環器疾患

僧帽弁逸脱症候群

著者: 別府慎太郎1

所属機関: 1大阪大学医学部保健学科医用物理学

ページ範囲:P.54 - P.55

文献概要

疾患概念と病態
 弁膜症の疾患体系は近年変化し,従来,大多数を占めたリウマチ性弁膜症は著しく減少し,代わって非リウマチ性のものが増加してきた.その中でも僧帽弁逸脱症は現在の成人の弁膜症で最も頻度の高いもので,全成人のおおむね4%であるといわれる.
 病理学的には弁尖部への粘液様変化が主体をなし,弁肥厚,膨隆,腱索の延長,細痩化がみられる.このような組織変化に基づき,弁接合面の狭小化や,さらには腱索断裂による僧帽弁逆流,脆弱組織に対する病原体侵入による感染性心内膜炎などを合併する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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