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文献概要
増刊号 Common Disease 200の治療戦略 循環器疾患
狭窄性弁膜症
著者: 安村良男1 永田正毅2
所属機関: 1国立循環器病センター心臓内科 2関西労災病院内科
ページ範囲:P.56 - P.58
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僧帽弁狭窄症は大部分がリウマチ熱の後遺症による.すなわち,リウマチ性心内膜炎による弁,腱索の肥厚・変形・癒着のため,弁口の狭小化ひいては左室流入障害をきたす.僧帽弁口は正常では4〜6cm2で,2cm2以上は血行動態上,問題はない.1.5cm2以下で症状が出現し,1.0cm2以下は重症とされる.発症様式は労作時動悸,息切れ,易疲労感などの心不全症状で初発し,それらが徐々に増悪する場合と,心房細動,塞栓症を契機に発症する場合とがある.
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