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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

“ホッ”とspot

インターフェロン治療後,気にかかる最近の2例

著者: 石沢優1

所属機関: 1市立酒田病院内科

ページ範囲:P.62 - P.62

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 小生は人口10万の地方都市で市立病院に勤務し,消化器を中心として第一線で仕事に従事している.
 症例1は58歳,男性.C型慢性活動性肝炎でインターフェロン治療終了6カ月後,III度房室ブロックが出現したため,心臓ペースメーカー植え込み術を施行し,外来にて加療していた.本人の希望から大腸内視鏡検査を施行し,上行結腸に数mmのポリープを認め,ホットバイオプシーで問題なく摘出した.このポリープの傍にやや拡張した静脈があり,また血小板凝集抑制薬を内服していることを知りながら,バイオプシーを施行した.その約12日後,血便,ショックで緊急受診した.同部位から拍動性の出血を認め,HSE局注し,クリッピングで止血した.反省点として,いかに小さいポリープであれ,高周波スネアポリペクトミーと同様に,血小板凝集抑制薬の効果が消失した時点で治療を施行すべきであったし,また治療後,内服を中止すべきであった.静脈の拡張の裏には血管形成異常があったと思われる.しかしながら,ポリペクトミー施行後,出血する可能性は数日ぐらいまでと聞いていたから12日後に出血したのは驚きであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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