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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 循環器疾患

急性心膜炎

著者: 池田淳1 白土邦男1

所属機関: 1東北大学医学部第1内科

ページ範囲:P.71 - P.73

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疾患概念と病態
 急性心膜炎は表1に示す種々の原因によって起こる.したがって,治療方針の決定には原因疾患の特定が必要で,原因疾患への特異的な治療が根本的な治療となる,急性心膜炎の主症状は炎症による胸痛であり,急性期の治療はこの胸痛への対策が主となる.
 また,急性心膜炎の約15%に心タンポナーデが合併するとされ,この場合は心タンポナーデへの対策が優先される.図1に急性心膜炎の治療方針をフローチャートとして示した.急性心膜炎は表1に示すような種々の疾患に伴って起こるが,原因疾患が診断できた場合は原因疾患に対する治療を行わなければならない.以下に,個々の場合についての診断に重要な検査,および治療方針を簡潔に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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