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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 循環器疾患

収縮性心膜炎

著者: 大島祥男1 一色高明1

所属機関: 1帝京大学医学部第2内科

ページ範囲:P.74 - P.75

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疾患概念と病態
 収縮性心膜炎は,心膜の線維性肥厚や癒着による心腔の拡張障害を主な病態とする疾患である.硬く肥厚・癒着した心膜による,①心室拡張期血流充満の障害とそれに伴う心拍出量の低下と,②右室拡張障害による静脈うっ血,静脈圧上昇とそれに伴う各種臓器障害,が主な病態である.
 急性心膜炎を起こすすべての疾患が本症の原因となり得るが,約半数は原因不明であり,急性期は無症状で経過するものも少なくない.原因の明らかな例では結核性が最も多く,特に小児の収縮性心膜炎は結核性の可能性が高いが,いずれも近年は減少傾向にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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