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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

増刊号 Common Disease 200の治療戦略

消化器疾患

アカラシア

著者: 本郷道夫1 佐竹学1

所属機関: 1東北大学医学部心療内科

ページ範囲:P.107 - P.109

文献概要

疾患概念と病態
 アカラシアは,嚥下時の下部食道括約筋(loweresophageal sphincter:LES)の弛緩障害に基づく食物の通過障害を主徴とする疾患である.LESは嚥下運動とともに弛緩して食物の胃内流入を促し,嚥下運動の終了により一定圧で収縮して胃から食道への逆流を防止する.
 アカラシア患者ではLES部壁内神経叢のVIP(vasoactive intestinal peptide)含有神経の障害,NO合成酵素の欠損などの原因により,LESの弛緩障害が起こる.上位の神経系,ことに迷走神経系の異常については異論が多く,またその原因の詳細は確立されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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