文献詳細
増刊号 Common Disease 200の治療戦略
消化器疾患
文献概要
疾患概念と病態
アカラシアは,嚥下時の下部食道括約筋(loweresophageal sphincter:LES)の弛緩障害に基づく食物の通過障害を主徴とする疾患である.LESは嚥下運動とともに弛緩して食物の胃内流入を促し,嚥下運動の終了により一定圧で収縮して胃から食道への逆流を防止する.
アカラシア患者ではLES部壁内神経叢のVIP(vasoactive intestinal peptide)含有神経の障害,NO合成酵素の欠損などの原因により,LESの弛緩障害が起こる.上位の神経系,ことに迷走神経系の異常については異論が多く,またその原因の詳細は確立されていない.
アカラシアは,嚥下時の下部食道括約筋(loweresophageal sphincter:LES)の弛緩障害に基づく食物の通過障害を主徴とする疾患である.LESは嚥下運動とともに弛緩して食物の胃内流入を促し,嚥下運動の終了により一定圧で収縮して胃から食道への逆流を防止する.
アカラシア患者ではLES部壁内神経叢のVIP(vasoactive intestinal peptide)含有神経の障害,NO合成酵素の欠損などの原因により,LESの弛緩障害が起こる.上位の神経系,ことに迷走神経系の異常については異論が多く,またその原因の詳細は確立されていない.
掲載誌情報