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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

増刊号 Common Disease 200の治療戦略

消化器疾患

急性胃炎

著者: 柴田香織1 矢花剛1

所属機関: 1道都病院内科

ページ範囲:P.115 - P.117

文献概要

 急性胃炎は,本来病理組織学的疾患名である.他臓器の急性炎症と同様に,浮腫,充血,出血,滲出液,壊死などの表層性・びらん性変化がみられ,病理組織学的に好中球を主体とした炎症性細胞浸潤を特徴とする,胃粘膜の局所性あるいはびまん性炎症性変化を指している.急性胃粘膜病変(AGML)や慢性胃炎のいわゆる急性増悪などとともに,診断基準,病型分類,重症度ならびにその臨床的意義などについてはいまだ曖昧な点が多く残されている.しかし,この急性胃炎という病名は日常診療の場において,臨床症状,内視鏡所見などより汎用され,しかも治療の対象とされることが少なくない.
 本稿では,急性胃炎の病態,診断および薬物療法のあり方について概説し,実際的な処方例についても言及してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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