文献詳細
文献概要
増刊号 Common Disease 200の治療戦略 消化器疾患
慢性胃炎
著者: 三木一正1
所属機関: 1東京大学医学部第1内科
ページ範囲:P.118 - P.119
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慢性胃炎のうちで,最も重要なものが慢性萎縮性胃炎である.慢性胃炎の概念については種々の論議があり,時には否定され,あるいは再認識されながら今日に至っており,最近話題のHelicobacter Pylori(HP)をはじめとする最新の胃炎研究の成果を組み入れた新しい胃炎分類(シドニー分類)まで,種々の観点から様々な分類が行われている.
慢性萎縮性胃炎は,病理組織学的には胃粘膜上皮の欠損に対する粘膜の特異な再生により,改築現象がびまん性に生じた状態であるといえる.その本態が,固有胃腺の減少・消失という非可逆性の粘膜の萎縮性変化である.この変化は加齢とともに増加する.
慢性胃炎のうちで,最も重要なものが慢性萎縮性胃炎である.慢性胃炎の概念については種々の論議があり,時には否定され,あるいは再認識されながら今日に至っており,最近話題のHelicobacter Pylori(HP)をはじめとする最新の胃炎研究の成果を組み入れた新しい胃炎分類(シドニー分類)まで,種々の観点から様々な分類が行われている.
慢性萎縮性胃炎は,病理組織学的には胃粘膜上皮の欠損に対する粘膜の特異な再生により,改築現象がびまん性に生じた状態であるといえる.その本態が,固有胃腺の減少・消失という非可逆性の粘膜の萎縮性変化である.この変化は加齢とともに増加する.
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