文献詳細
増刊号 Common Disease 200の治療戦略
消化器疾患
文献概要
疾患概念と病態
潰瘍性大腸炎は腹痛,発熱,粘血便を主症状とする原因不明の特発性炎症性腸疾患であり,大腸粘膜が直腸よりびまん性,連続性に侵され,その病態に免疫学的機序の関与が考えられている.患者血清中に高率に自己抗体が出現すること,全身的な合併症が高率に合併することより,炎症は大腸を病変の主座とするが,その背景にはTリンパ球細胞成熟過程障害に基づく全身性の自己免疫異常が存在すると考えられている1).
潰瘍性大腸炎は腹痛,発熱,粘血便を主症状とする原因不明の特発性炎症性腸疾患であり,大腸粘膜が直腸よりびまん性,連続性に侵され,その病態に免疫学的機序の関与が考えられている.患者血清中に高率に自己抗体が出現すること,全身的な合併症が高率に合併することより,炎症は大腸を病変の主座とするが,その背景にはTリンパ球細胞成熟過程障害に基づく全身性の自己免疫異常が存在すると考えられている1).
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