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文献概要
増刊号 Common Disease 200の治療戦略 消化器疾患
急性肝炎
著者: 永井孝三1 上杉成人1 賀古眞1
所属機関: 1帝京大学溝口病院第4内科
ページ範囲:P.171 - P.173
文献購入ページに移動急性肝炎は肝親和性ウイルス感染に基づく肝細胞破壊によるもので,多くは一過性であり,原因ウイルスの排除とともにself limitedな良好な経過を示す.しかしながら一部に,初期の肝細胞破壊が高度で劇症化する例,ウイルス排除が不完全で慢性肝炎に移行する例がみられ,時に腎障害,造血障害など肝外合併症も認められ,治療的戦略として注目すべきはこの点にある.これら病型,予後は起因ウイルスにより違いがあり,病因診断を確実にするとともに,特に急性期の重症度判定を念頭におき治療にあたるべきである.
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