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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 消化器疾患

自己免疫性肝炎

著者: 池田有成1 佐藤芳之1

所属機関: 1東京厚生年金病院内科

ページ範囲:P.185 - P.186

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疾患概念と病態
 自己免疫性肝炎は女性に好発し,自己免疫性機序が病因として関与していると考えられる原因不明の慢性肝炎であり,ウイルス,アルコール,薬物などによるものは原則として除外される.現在,自己抗体の種類により表1のような分類が提唱されているが,IIb型はむしろC型慢性肝炎として扱うという意見もある.厚生省「難治性の肝炎」調査研究班の診断基準はこれらのうち,主として抗核抗体陽性の古典的な1型の自己免疫性肝炎の病像をもとにして考えられた基準であり,今後改訂される必要がある1)
 最近ではInternational Autoimmune Hepatitis Groupによる診断基準も用いられている2).診断に当たっては,肝炎ウイルスマーカー陽性であっても自己免疫性肝炎は否定できない.また,抗核抗体陰性の自己免疫性肝炎があることに注意すべきであり,あくまでも検査所見を含む臨床像より診断すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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