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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 消化器疾患

慢性膵炎

著者: 田口進1 佐々木勝己1

所属機関: 1昭和大学医学部第2内科

ページ範囲:P.215 - P.217

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疾患概念と病態
 1.病態
 慢性膵炎は膵のびまん性または限局性の炎症の持続ならびにその後遺的変化で,その本態は線維化であり,膵の形態的な異常と機能異常を示す.
 原因の約60%はアルコールである.飲酒による膵液の過分泌および膵液中蛋白濃度の上昇に伴う膵液粘稠性の亢進,さらに十二指腸乳頭の浮腫などが加わり,膵液の流出低下に伴う膵管内圧上昇が膵炎を発症するといわれている1).病状が進行すると膵管内膵液中に蛋白栓が形成され,カルシウム沈着による膵石形成へと発展する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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