文献詳細
文献概要
増刊号 Common Disease 200の治療戦略 消化器疾患
感染性腸炎(腸チフス,細菌性赤痢,コレラ,その他)
著者: 林繁和1
所属機関: 1名古屋掖済会病院消化器科
ページ範囲:P.224 - P.225
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かつては感染性腸炎といえば腸チフス,細菌性赤痢,コレラなど法定伝染病がほとんどであったが,近年,衛生環境の向上により激減し,これらに代わってCampylobacter,腸炎ビブリオ,Salmonella,Aeromonas,病原性大腸菌,黄色ブドウ球菌などによる腸炎が増加している.従来恐れられていた法定伝染病も,典型的な激しい症状は稀になり,細菌培養ではじめて診断されることもあるので,安易な抗生剤投与で済ますことのないようにしたい.その他に,ロタウイルスやサイトメガロウイルスによる腸炎,あるいはアメーバ赤痢などがあるが,本稿では省略する.
かつては感染性腸炎といえば腸チフス,細菌性赤痢,コレラなど法定伝染病がほとんどであったが,近年,衛生環境の向上により激減し,これらに代わってCampylobacter,腸炎ビブリオ,Salmonella,Aeromonas,病原性大腸菌,黄色ブドウ球菌などによる腸炎が増加している.従来恐れられていた法定伝染病も,典型的な激しい症状は稀になり,細菌培養ではじめて診断されることもあるので,安易な抗生剤投与で済ますことのないようにしたい.その他に,ロタウイルスやサイトメガロウイルスによる腸炎,あるいはアメーバ赤痢などがあるが,本稿では省略する.
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