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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 神経・筋疾患

側頭動脈炎

著者: 廣瀬源二郎1

所属機関: 1金沢医科大学神経内科

ページ範囲:P.253 - P.255

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疾患概念と病態
 一般に高齢者,特に60歳以上の患者にみられ,軽度の発熱,全身倦怠感,食欲不振,体重減少などの全身症状に加え,頭痛,貧血,赤沈亢進とともに,側頭動脈およびその周囲の頭皮に発赤,圧痛,自発痛を認める症候群をいう.最近では巨細胞動脈炎と呼ばれることが多い.ステロイド治療の遅れが治療不可能な眼動脈分枝閉塞による視力消失をきたすため,内科的救急治療を要する重要疾患として把握する必要がある.その病態の本質は中等大以上の動脈の巨細胞を伴う炎症性変化であり,その臨床症状は局所性と全身性の2つに分けられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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