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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 呼吸器疾患

特発性間質性肺炎

著者: 小林龍一郎1

所属機関: 1東京都済生会中央病院内科

ページ範囲:P.300 - P.301

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疾患概念と病態
 特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonia:IIP)は原因不明の炎症性疾患である.急性型と慢性型に分類されるが,大多数は慢性型である.国により疾患概念の違いがあり,用語の混乱がみられるが,慢性型のIIPは米国のidiopathic pulmonary fibrosis(IPF)や英国のcryptogenic fibrosing alveolitis(CFA)と同義語である1,2).また,病理学的にはLiebowによる間質性肺炎の分類のうちのusual interstitial pneumonia(UIP)に相当して,一部がdesquamativeinterstitial pneumonia(DIP)に相当する1,3)
 IIPの病態は肺胞マクロファージ,リンパ球,顆粒球の炎症細胞が肺胞内と間質へ浸潤して,肺胞上皮や血管内皮細胞の変性をきたした胞隔炎を起こす.それが進行すると,細葉構造を形成する終末細気管支より末梢の気道・肺胞・毛細血管・間質の構造が破壊されて,線維芽細胞が遊走してきて線維組織に置き換わっていく3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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